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   会社を法人化するメリットとデメリット

会社を法人化するメリット
会社を法人化する理由(動機)の中で多いのが、
1.節税のため
2.重要な取引先から会社の法人化を要求されたため
3.会社を法人にしないと営業許可が取得出来ない(又は困難な)ため
4.インターネット上のショッピングモールに出店するため
の4点ではないでしょうか?

このうち、「1.節税目的の会社設立」に対しては、平成18年度から法人税制度の一部が改正された為、一定の条件に該当する同族会社は、役員報酬支払を利用した“経費のダブル控除”が出来なくなりましたので、従来の「法人成り」の大きなメリットが一つ消滅しました。
 ⇒詳しくはコチラをどうぞ。

ですが、それでも会社を法人化すると、以下に述べるようなメリットを享受出来ます。
(1)会社の信用度(対取引先、対金融機関)が大幅にアップする。
(2)資本金の額が1000万円未満の新設会社は、会社の売上額に関係無く、2事業年度にわたり消費税の免税事業者になれる。
(3)決算月を年末の12月にする必要が無い。
(4)事業の赤字の繰越控除期間が3年→7年に伸びる。
(5)会社の資産を法人名義にすれば、原則として子供などへの事業承継時に相続税がかからない。
(6)個人事業より法人の方が適用される超過累進税率が低い。
  (法人所得と個人所得の調整により節税が可能になる。)
(7)事業主・同族役員への退職金や生命保険料などを会社の経費に算入出来る。
  (また、退職所得は税金面でかなり優遇されます。)
(8)事業主・同族役員の住居を役員社宅にすることが出来る。
(9)個人事業の会社が社会保険(政府管掌健康保険、厚生年金保険)に加入した場合、従業員は社会保険に加入出来ますが、個人事業主本人は社会保険に加入出来ない。
  (法人は当然ながら事業主も社会保険に加入出来ます。)


上記以外にも、「個人事業主は無限責任を負わされるが、会社を法人化すれば有限責任で済む」といった意見が有りますが、実際に会社が多額の負債を抱えて倒産した場合は、こんな単純な話では済まされません。
なぜなら、世の中には「道義上の責任」というものが有るからです。



会社を法人化するデメリット(=個人事業のメリット)
特に会社の売上が1000万円〜1500万円を超えている場合は、単に税金面だけを考えますと、個人事業より法人の方が圧倒的に有利です(日本の税制自体がそうなっていますので)。

それでは、会社を法人化するデメリット(=個人事業のメリット)には何があるのでしょうか?
(1)個人事業は設立費用や廃業費用がかからない。
(2)個人事業は屋号や事業目的などを変更しても登記手続きが不要。
  (法人は個人事業に比べると面倒な行政手続きが多い。)
(3)個人事業は従業員が何人いても“事実上”社会保険への加入を強制されない。
  (法人の場合は、社長1人の会社でも社会保険強制適用です。)
(4)法人は例え事業が大赤字でも法人住民税の均等割り(7万円)を納付する必要が有る。
(5)法人の事業主は法人の資金・資産を勝手に使うことは出来ない。
  (法人の帳簿には「事業主貸し」「事業主借り」は有りません。)


私は、いたずらに「会社の法人化」を推奨するつもりは有りませんが、法人化のメリットと個人事業のメリットを客観的に比較しますと、「腰を据えて事業に取り組む場合は、法人化した方が明らかに享受出来るメリットが大きい」と言えそうです。





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愛知県名古屋市の社会保険労務士・行政書士 藤澤労務行政事務所